「ぺんぺんぐさ」は青葉台近隣の自然ゆたかな公園や里山を拠点に、週2~5日、1歳半から就学前の20人前後の子どもたちが、ゆったりたっぷり泥んこになって遊ぶ「青空保育」です。保育士5人を中心とした「預かり保育」に、お母さんも少しずつ交代で加わる安心感の中、四季折々を体と心いっぱい感じることで、子ども自らの力で育ちゆく「力」を発揮し、それぞれの個性を輝かせて、やさしくたくましく育ち合っています。

2015年9月11日金曜日

カッパ出没

ミエコさんがいつも書いてくれる「今日の様子」より抜粋です。

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 今日は、ブルーシートのウォータースライダーでビチョビチョ怪獣デビューできた子が続出でした。


 はじめウォータースライダーの上で水を撒きはじめたらやってきたのは、ダイちゃん、ウタちゃん、ソウくん、アイちゃん、コトちゃん、ソウゴくん、そして元気な親子参加の方たち。
水大好きコトちゃんは、一歩はなれて靴を脱いで、加わりたそうだけれど、ず~~っと見ていました。刺激をいっぱい受けていたのかな。

ソウゴくん2歩はなれたところで、ペットボトル片手に水がかかってもず~~っとニコニコ顔。保育協力者コッさんが華麗な滑り込みを披露すると引き込まれて、いつの間にか渦中に。
わいわいしている真ん中に加わったのは初めてかもしれませんね。笑顔がいつもに増して実に素敵でした。

 前回ウォータスライダーに挑戦しようとして泣かされてしまった、ホタ
お母さんが自慢の水着を着て来たので、思い切って滑り込みすると、今日はホタも一緒にニッコニコで転がったり滑ったり始めました。2人の水遊びっぷりは素敵で見とれてしまうほど。
お母さんが時に羽目を外して遊んでみると、子どもに優しくなれるし、子どもも嬉しいみたいですよ。
その後ホタはお母さんから離れてスライダーで遊び続ける姿にびっくりでした。

 さて、ふと視線を遠くに移してみたら、遥かかなたの端っこでマオ、ヒナタ、ヤーくん、ワタルくん、オウちゃんがコチョっと固まって並んでいるではありませんか。
この日一番大きい年少さんがあんな片隅でかわいらしく遊んでいる姿に笑ってしまいました。

どうやらマオの先導で、○○競争で走りまわっていたみたいで、バトン?のスコップを風呂敷に並べて、ちょうどお休み中だったそうです。
遥か遠くからの私の視線に気づいた年少さんたち、パラパラとやってきて、ウォータースライダーに加わり始めました。

さすが、最近絶好調のヤーくんとオウちゃんは、すぐ頭からビショビショ。ワタルくんもちょっと間をおいて、いざ加わったら、全身で水を感じる姿がさすが。
マオは「マオ水入らないの」と話していましたが、楽しげな様子に「やっぱり入る!」。
いざ入ると、やはりマオ、底なしの笑顔で水の上を転がりまわり、1年ぶりのその姿に胸が熱くなってしまいました。

大好きなダイチやボンちゃんが卒会した春、その後きょうだいのようなイッちゃんが引っ越してしまって、ケンカや泣きたくなってしまうことが多くて、大好きな水や川さえこわくなってしまったマオ
最近ヤーくんに手伝ってもらって初めてセミを捕まえたり、ごっこ遊びがだんだん楽しくなってきたところでした。
今日はお母さんが当番だったのに、ずっと離れて遊んでいたね。


 年少さんたちの盛り上がりに、小さい子たちがいつの間にかいなくなったので、せっかくだから声かけてみました。
「はいは~い、年少さん並んで~ウタちゃんも。一緒に滑ってみようよ。競争だよ。よ~いどん!」
普段めいめい自由に遊んでいるので、時に一斉で同じことをするのが楽しいのですね。嬉々として滑り込み始めました。
何度も何度もリクエストされて、くりかえしくりかえし滑り込み。今年の年少さんもついにやれるようになったのだなあと感慨深い思いでした。

そのうち誰かの「カッパみたい~」という声が聞こえたので、私がクズの葉っぱを採ってきて、頭に乗せてあげると5~6匹のカッパたちが怖い顔して素晴らしいポーズを見せてくれましたよ(笑)。

 たっぷり遊んで、お弁当を食べた後、ウォータースライダーに向かったのは小さい子たち。年少さんたちの滑り込みをしっかり見ていたのですね。
ソウくん、ホタ、ダイちゃんも滑り込みをマネして、なんとぺんぺんではなかなか水遊びしないケイちゃんまで滑り込んだそうです。
そしてアイくんも1回だけ。ちゃんと育ち合っていますね。

(ミエコさんの「今日の様子」より抜粋)