「ぺんぺんぐさ」は青葉台近隣の自然ゆたかな公園や里山を拠点に、週2~5日、1歳半から就学前の20人前後の子どもたちが、ゆったりたっぷり泥んこになって遊ぶ「青空保育」です。保育士5人を中心とした「預かり保育」に、お母さんも少しずつ交代で加わる安心感の中、四季折々を体と心いっぱい感じることで、子ども自らの力で育ちゆく「力」を発揮し、それぞれの個性を輝かせて、やさしくたくましく育ち合っています。

2017年7月11日火曜日

ちぐはぐで、可笑しな仲間に囲まれて。


保育士のミエコです。

おうちの生活からはじめて第一歩を
踏みだしたばかりの、小さい子ぐみ。
その一歩であるぺんぺんは、
あたたかで安心して心を開ける場所でありたいと思っています。
すぐ慣れてしまう子、なかなか時間のかかる子、
それぞれでいい。





タイセイは2歳半。
元気なお兄ちゃんに揉まれて、
戦いごっこもケンカも何でも来いの元気な男の子なのに、
ママにべったりで、
ゆっくりゆっくりぺんぺんに慣れていきました。


初めてスコップを持って遊べた日、
初めて泣かなかった日、
初めてブルーシートに座って
おにぎりを一口食べられた日、
初めて保育者から離れて遊べた日・・・


小さな変化も、
そのたびにお母さんたちも保育者たちも、
みんなで一緒に喜びあっています。
小さな子どもたちまで、
タイセイが朝泣いていたらダンゴムシをとってあげたり、
泣かなかった日は
「今日泣かなかったね」と声かけたりして、
新しい仲間のことを気にかけています。

ちょっと前のことですが、
初めてタイセイがママにあっさりバイバイできた日の
「今日の様子」から抜粋して、
保育士の視点からちょっとご紹介します。







 タイセイお気に入りのお花のスープを私と一緒に作り始めると、年少さんの3人娘が遠いところからせっせとお花と水を何往復もしながら運んでくれたり、小さい子たちも集まってきてタイセイのまわりはにぎやかになってきました。

小さい子たちの加勢はちぐはぐで、見ていて可笑しくて微笑ましくて、大人は笑いをこらえるのが大変。
3歳になったばかりのコウスケはタライにたまった花と水をどんどん奪っていく役、まだ2歳のソウタは何度もタライをひっくり返す役で、
元気いっぱいのこの2人が素敵なお花のスープづくりをガンガン壊しにかかるのですが、
小さくて可憐なイメージの2歳半のユイチャンが一人大きな声で「ダメ~~!」「ソウタ、ダメ~!」と響き渡る大声で何度も叫んでいて、
タイセイのものだったはずのタライを、いつのまにかユイチャンが抱えこんで静かな場所に勝手に移動していました(笑)。

 今までママを見送った場所から移動してしまうのが不安だった、タイセイ。でも今日は「お山に行こうか」という誘いに初めてうなづきました。
歩いて生まれの遅い子を数人残して「おみやげ採ってくるね~」と7人で出発。



山の中では3歳になったばかりのゲンチャンがとっても張り切って、アヤコと一緒に年少さん差し置いて先頭を歩き、
山に入ったら「もっと上行こうよ~」と叫び、どんどん行ってしまいそうな子を2人で両手を広げて通せんぼをしてくれました。

タイセイは、私にべったりくっつくことなく、長い山道階段もしっかり上って、初めてのクワの実も恐る恐る口に入れて、入れたとたん目がパッと輝いて、たくさん食べてきました。


もちろん年少さんは、この春からの里山活動を経て、安心して一緒に歩けるようになってきたなと思いました。



 クワの実もたくさん見つかったので、お留守番の小さい子の分も採って戻り、私がおみやげを渡そうとしたら、みんなも群がってきて「お山行っていない子の分だよ」と私。
すると、すかさずゲンチャンが「ゲンチャン、お山行ってない」とポツリ。ウソだ~~一番山ではりきっていたゲンチャン!と一同大笑いでした。

みんな自分でおみやげしたいと言うのでクワの実を渡し、お留守番の子たちは、子どもたちにクワの実をもらって、唇が魔女のように紫色になっていましたよ。
ゲンチャンだけは渡されたクワの実をあげないで、ずっと握り続けていたので、「もう食べちゃえば?」と私が言うと「食べていいの?」と聞きながらパクリ。
この日タイセイは、はじめてお弁当のおにぎりを2つとも全部ペロリと食べましたよ。






笑いの絶えない、楽しい小さい子ぐみ。
そんな仲間に囲まれて、タイセイも毎日毎日成長しています。




(ミエコ)
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