2017年12月5日火曜日

たぬきと一緒に、いただく。



保育士のみえこです。

今年の秋はどこを見ても、
どこを歩いても、
本当に紅葉のきれいな年でしたね。




そろそろ茶色に変化しはじめ、
ちょっぴり寂しいけれど、
これから里山ややぶ道を自由自在に探険できる、
たのしい冬が始まります。

そう、冬はたのしい。


* * *


ぺんぺんぐさは1歳半から年少までが中心の会ですが、
うち約半数が年中長児として継続し、
合同・別活動おりまぜて育ち合っています。

今年の秋、年少から年長の大きい子たちは、
ひょんなことからヤマブドウを
いただくことができました。



里山のかたすみの、
畑からせり出して、隣接したガケに垂れ下がり、
たわわに成っていたヤマブドウ。

そのガケの下から覗いて見つけたのですが、
大半は霜でシワシワになっていて、
葉陰に冷気から守られたブドウだけ、
つやつやの実を結んでいました。



ふと足元を見ると、
たぬきのトイレがありました。

たぬきは、決まった場所に排泄する習慣があるそうです。
そこには柿やブドウのタネが混じっていました。

年長たちはよく知っていて、
「ほんとだね。たぬきもヤマブドウ食べに来たんだね」と。


たぬきの届かなそうなところを選んで、
私たちも3房だけ分けてもらって、
森に向かいました。




もみじ狩りをしながら
いただいたヤマブドウ。

タネばかりがゴロゴロして
酸っぱくて、
でも霜が甘さを加えてくれた、
晩秋のとびきりのおいしさでした。



私には3粒ほどしかまわってきませんでしたが、
なんだかとってもゆたかな気持ちになりました。

畑のおじさんに忘れられて
たぬきも見つけた、ヤマブドウ。
それを私たちもきれいな紅葉の下でいただて・・・



子どもたちが大人になって、
都会の人工物に囲まれて仕事するようになっても、
人間だけでなく、いろいろないのちとともに
私たちは過ごしていることを忘れないでほしいな、

あらためてそう思いました。




野性的な味をいただいたら、
なんだか元気になってきて、
男の子たちがヤブをかきわけて
山をのぼり始めました。

上から眺めたもみじの木々は
さらに真っ赤に色づいて、
まるで地上が赤く染まったかのようで、
「上から見たら、すごいよ~真っ赤だよ~」
思わず叫び声があがりました。


すると、風呂敷ドレスに身を包んでいた女の子たちが
全員のぼってきたのです!





細いけもの道がヤブの笹にかくされてしまって、
道があるんだか、ないんだか、

そんな状況に探検心をさらにかき立てられて、
どんぐりに敷き詰められた道は
足が滑って歩きにくくて仕方がなかったのに、
かなりの高低差があったのに、

まだ3歳の子も、
手をついて、お尻をついて、
だれも泣かずに道なき道を歩き通しました。




深い暗い森に分け入って、
チョウのように舞い飛ぶウバユリのタネを見つけたり、
つやつやの青い実黒い実も見つけました。





今年の年少さんは、みんな生まれが遅くて、
怖がりな子も多めで、
こんなお昼を過ぎるまで夢中で歩く探険なんて、
まだまだできないだろうな、
と思っていたのですが、

先頭を歩く年長に交じって張り切る子までいて、

ヤマブドウと
真っ赤なもみじの魔法だったかしら、
とふと思いました。



朝に聞いた、"イノシシと戦うおじいちゃん"の話を思い出して
「だいじょうぶ、ここはイノシシ出ないから」
と自分に何度も言い聞かせながら歩き通した
4歳なりたての女の子。

青い実を手にいっぱい握りしめて
「今日ぺんぺんお休みしなくてよかった~♪」
とつぶやいていましたよ。




(みえこ)




保育者からのメッセージ のページもどうぞ。

*久々に、2つ更新しました!*




「あそぼう会」はどなたでもどうぞ!
生後8ヶ月頃から楽しめますよ^^

次回は12月14日(第2木曜日です)

寒くても、風をよけた日だまりは
本当に、ほかほかあったかくて、
しあわせな気持ちになります。

どんぐり拾いや
落ち葉での遊び…大人も癒やされますよー

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屋根のある場所で安心して雨宿りしながら
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